私は、はてなブログ以外のところでも、英語発音に関する考えを発信したり、世間における英語発音に関する認識を把握しようとしたりしているのですが、どうにも「変だな」と感じていることがあります。
私が、変だな(ちぐはぐだな)と感じるのは以下のようなことです。
- 発音を良くしたいという人は非常に多い。
- 有名人の情報には多くの人が集まる。
- 「短期間で身につく」系の情報には多くの人が集まる。
- 一方、「基本」「習う」「練習する」「時間がかかる」といった話になると、サーッと引いて誰もいなくなる。
- 対面指導より教材(特にアプリ)が好まれる。
- 「発音にこだわるべきではない」「発音記号は不要だ」といった主張も根強い(強固になる傾向)。
気持ちはよくわかります。でも良くないです。
私は、なぜこうなってしまったのか、この背景についてだいたい分析できているつもりです。ここでは敢えて言いませんが、ごく大雑把に言うと、あらゆることについて「日本人があらぬ方向に流されていく」ことと基本的に同じ構図だと思っています。良くない状況です。
ちょっと考えてみればわかることなんですが、楽器やスポーツなど、「練習する系」のものって、もっと気楽なところから始めているはずなんです。家族や近所の人に教えてもらったり、友達と一緒になってやったり、ということもあるのでは?
英語においても、ひとりだって、インターネットがなくたって、いろいろなことができるはずです。
改めてアルファベットを言ってみるのでも良いし、身の回りの物の名前を英語で言ってみるのでも良いし、お気に入りの洋楽のサビを真似てみるのでも良い。ちょっと意識するだけで、1年も経てば変化があると思うのですけどね。
あ、「一瞬で」「一撃で」「劇的に」でないとダメなのか・・・。
とにかく私は、日本に根付いてしまったこの「妙な常識」「とらわれ」に対し、何とか風穴を開けられないか、と頭を悩ませています。集客以前の課題があった、という感じです。