うるさい素人

質を重んじ物事の本質を見抜く! 脱サラして英語発音講師を目指すオヤジのブログ

英語発音に関する数千万件の情報の価値

Googleで「英語 発音」と検索すると、6500万件もの情報がありました(2022年11月4日現在)。
しばらくして検索し直したら5800万件ほどに減りました。件数は、刻一刻と変わるようです。

 

ちなみに、「英語 学習」で1億5900万件~1億7000万件、「英語 学習法」で5600万件~6000万件ありました。

 

件数が多いのは、ある程度は仕方がないとは思います。たとえば、ある個人が、「やっぱり英語の発音は重要だと思いました」とブログに書いたことでも、このキーワードに当てはまる訳ですから。それにしても、この件数は多いと思います。

 

「英語 発音」と検索した場合、最初の方に業者さん関係の情報が出てきます。アプリの紹介も多いですね。そのような順番になるのが本当に適切なのかどうかわかりませんが、英語以外のことでも、最初に業者さんなどが出てくることが多いので、現在ではそれがパターンなのでしょう。

 

さて、「英語 発音」検索結果について、ページを次々と送っていっても、どうもしっくりしませんでした。「これらは、“本気で英語発音に取り組みたい” という人が欲しい情報なのか?」と思わざるを得ない情報が大半です。

 

「英語 発音」というキーワードでは多すぎるので、別のキーワードを足してみると、それに応じて内容は変わるのですが、長年英語発音をやってきた私の目からみると、「何か違う」という印象を受けます。

 

「うんうん」とうなずけるような情報には滅多にお目にかかれません。

 

別に間違った情報という訳ではないんです。でも、話の前提が、私の考えとは違うものが大部分なんですよね。

 

多いのは、「練習」という概念を感じさせない「知識」どまりのもの。いろいろな情報からの「まとめ直し」なのではないか?というものが数多くあります。


「練習」に関するものでも、「短期間でできるようになる」、「ちょっとしたコツで全体が良くなる」などという手法の紹介が目に付く気がします。

 

私が推奨する「基本をしっかり」という内容は少なく、あっても、「とても時間がかかるもの」という前提になっている情報は極めて少ないです。「英語発音の習得には年単位の時間がかかるもの、だからこういうふうに取り組みましょう」などという情報は皆無。

 

「早く簡単にできる方法を」というニーズがあることは理解できますが、この状況はちょっと異常だと思います。これでは「基本からきっちりやろう」という人など、いなくなってしまいます。

 

検索のしくみについても、今のあり方はベストとは言えず、考えさせられます。

 

こういう情報に「順位をつける」こと自体、ちょっと無理がありますね。たしかに昔から検索の仕組みは、このような形式でした。でも、昔は、あくまでキーワードとの適合率が基本だったと思います。それが、情報発信側と検索エンジン側の双方が、意図的に操作をするようになって(いたちごっこ)、今の状態になっているのだと理解しています。

 

さらに、ブログなどによる情報発信が「収益に結びつく」ようになったことで、誰もが記事を書くようになり、やたらと件数が増えたのではないかと思います。

 

検索エンジンでは「専門性がある情報かどうか」という判断はなされていると聞きます。いろいろな判断基準により調整されているとは思いますが、少なくとも英語発音に関しては、うまく行っていないと言えます。「このレベルの情報を、書いてはいけないとは言わないけど、上にあげるなよ」と言いたくなるようなものが結構出てきます。

 

私がこんなことを書いても、何がどうなる訳でもないかも知れませんが、どうにも気になったので、この記事を書きました。このままでは、英語発音にしても英語学習にしても、どんどん「本質的な実力」よりも「表面的なテクニック」へとシフトし、レベルが下がっていってしまうんじゃないかと危惧します。

 

英語に限らず、群衆心理みたいな感じで、世の中がおかしな方向へワーッと行ってしまいそうで(もう行ってる?)恐いです。

 

勝手に氾濫している情報はおそらく正しくない。正しい情報は自分自身の頭を使いながら努力して掴みにいかないと得られない」という意識を持つ人が増えれば良いんですけどね。