うるさい素人

質を重んじ物事の本質を見抜く! 脱サラして英語発音講師を目指すオヤジのブログ

長く英語を勉強するなら、ある程度は発音をやった方が良いと思う

大人になってから英語を勉強する場合、いろいろな条件にもよりますが、「そこそこのレベル」に達するまで、平気で10年ぐらいはかかってしまうと思います。

 

「え?10年、ありえない!」と言われてしまいそうですが、以下のような状況を思い浮かべれば、あり得る話です。

 

スタート段階の英語の能力

  • 子供の頃や若い頃に、特殊な英語環境はなかった。長期の海外経験もなかった。
  • 英単語や文法が不十分(受験で「猛烈に勉強した」などといったことはなかった)。

勉強を始めるきっかけと、勉強中の状況

  • 仕事や家庭などで、いろいろなことがあって、今後の人生のため、改めて英語をやろうと決意した。
  • でも、仕事や育児・介護など、メインの活動があって、なんとか時間を作って勉強するしかない。「自分の時間なんて取れない」日々が続くこともざら。

目標の「そこそこのレベル」とは

  • 英語の基本はだいたい身につけ、単語帳にかじりつくような勉強はだいたい卒業かな、ぐらい。
  • より実践に重きをおいて、英語を使った活動をしながら、さらに伸ばしていきたい。

・・・なんとなくイメージが沸きますか?

 

私の場合、50代になってから、やり直しの英語学習を始めて、まだ5年ぐらいしか経っていなくて、英語そのものの能力はまだまだです。「今後、やりたいと思っている英語の勉強」をやるのに、今から10年ぐらいかかってしまいそうです。

 

そう言えば、最近、私が「この人、すごいな」と思っている英語の達人の英語学習歴を聞く機会が何度かあったんですが、「15年~20年」ぐらいの人が多いように思います。

 

なので、「10年」という数字は、全然大げさではないです。

もちろん、そんな悠長なことは言っていられなくて、「6か月でTOEIC xxx点 取らないといけない」という現実はいっぱいありますよね。

ただ、今、話題にしているのは、もっと腰を落ち着けて勉強する場合の話。分けて考えましょう。

 

さて、ここから本題。

 

どうせ10年かかる」というのであれば、「では、最初の2年ぐらいは何をやるか」ということが大切だと思うんです。「2年」というのは私の大雑把なイメージであり、「1年~3年」に置き換えても良いでしょう。

 

英語以外でもそうだと思いますが、やっぱり基礎が大事ですよね。もっとも、「基礎がやりたくて興味持った訳ではない」訳ですから、「実践もやって楽しむ」ことも、ほどほどに必要ではあります。バランスの問題。

 

基礎の中で、どうしても外せないのが発音だと思います。

単語を覚えるにしても、「目で見て覚える」のではなく、「耳と口で覚える」のが本来ですから。

 

ところが、発音が大事だとわかっていても、それをやろうとするのは、どうして良いかわからず大変。「真似しようと思っても、そんなのできないよぉ」ということなって「発音なんかできなくてもいいんだ!」といことになってしまう。

 

私は、こういう意識になってしまうことが問題だと思っているので、微力ながら、何とか世の中のお役に立てればと思っています。

 

発音を学ぶ上でのポイントについて、今、パッと思い浮かぶものを書き出してみます。

  • 発音の習得には時間がかかる。発音器官は、自分の意志では動かせないものが多い。すぐにできないのは当たり前。
  • 本格的に学ぶなら、さらに時間がかかる。「年単位」かかる音もある。
  • 時間(年数)をかければ、相当な音まで出せるようになる。でもそれは、何らかの事情でそうしたい場合であって、無理にネイティブっぽくする必要などない。
  • カッコ良くなくても良い。
  • 「英語っぽく」なくても良い。
  • 「日本語っぽさが残っていてはいけない」なんてことはない。
  • 「日本人だとわかってはいけない」なんて考えは絶対におかしい。
  • 変に小細工するより、カタカナの方がよっぽどマシなこともある。
  • 音の区別(日本語なら「イ」と「エ」など)ができて、それが伝われば良い。
  • 逆に、いくらカッコ良く聞こえても、基本的な区別ができていなければダメ。

ちょっと乱雑なまとめ方でしたが、少しでも参考になれば。

 

また、心理面の問題もあると思います。

 

よく、「ネイティブはこんな言い方はしない」とか、「アメリカでは、発音が悪いと、聞こうともしてくれない」とかいう話を耳にします。確かに、間違いではないと思いますよ。私も、そういう話を聞いて、「たしかに、そうそう」と思ったこともあります。

でも、今、話題にしているのは、英語という「ことば」を学ぶ基礎として発音をやろうということですから、実践とは別の問題。なので、実際に通じなくてもいい。なかなかうまくいかなくても、恥ずかしい発音でもいい。七転び八起き。下手でもいいんです。

何も、「明日からアメリカで暮らして、周囲のアメリカ人とうまくやっていきましょう」ということではないはずです。発音の話になると、そのあたりが「どうしてごっちゃになるのか?」と思ったりします。

 

また、人の発音をとやかく言うのは良くないと思うし、言われても気にする必要はないと思います。

さらに、誰にでもあることだと思いますが、「英語が得意とされる人の発音が上手だと、ちょっと悔しいし、下手だと安心する」・・・そんな不思議な心理も、いずれ問題視され、解明されて、そうならない世の中になると良いと思います。

 

最後に、学び方なんですが、独学でもかなりのことはできると思いますよ。音声付きの教材とか、たくさんあるようですから。

 

カッコ良くすることは重要ではなくて、まずは区別することが大事だと思います。英語には母音がたくさんありますが、少し違っても良いから、それなりに区別する。

あえてカタカナで書きますが、「オー」と「オウ」の違いみたいなものが、たくさんあります。正確な発音ができなくても、「区別して発音しよう」とすることはできるはずなんです。聞くときは聞き分けられなくても、発音するときは、それなりに発音し分けてみると良いです。いずれ、聞いてもわかるようになってきます。

 

1つ1つの発音を覚えるのは、ちょっと大変ですが、少しずつやっていけば、パターンがわかってくると思います。

 

発音、ホンのちょっぴりでもいいから、やってみましょうよ。