私はかつて、「ながら族」と呼ばれるようなタイプで、いつも何かを聞きながら作業していました。聞くものは音楽かラジオ。FMを聞いていた時期が長かったように思います。
それが、ある段階から、何かをかけっぱなしにすることはなくなりました。「集中力が下がって良くないだろう」と普通に思っていました。特にラジオなどのトーク番組を聞きながらでは、脳がマルチタスクを強いられ、どちらかがおろそかになるだろうと思っていました。
しかし、最近になって、私にとっての「ながら作業」には一定の効果があるような気がしていて、少し見直そうとしています。
昨日、パソコンでテキストファイルを整えるような作業をしていて、だんだん気分が落ちてきてしまって早めに切り上げた、ということがありました。
YouTubeやニコニコ動画で、見たくてもなかなか見れない動画が溜まっていたので、その欲求不満もありました。
そこで今日は、ニコ動で「画面は見なくても聞くだけでよいもの」を聞きながら、テキストファイルの作業をしてみました。日本語の処理を両方で行うことになり、「脳に負担がかかり良いはずがない」と思われた状況。
しかし、意外と快適でした。ニコ動の方は、そんなに一字一句聞き取る必要はないので、「かけっぱなし」状態です。気になるところがあれば、ちょっと戻して確認したりしていました。
パソコン処理の方は、ペースは落ちていましたが、それなりに進む感じ。
何よりも良いと思ったのは、ストレスを感じにくく持久力があったことです。途中で嫌にならなかった。腰が痛くなり疲れて終了しましたが、「嫌な気分が上から降って来る」ということは、今日は起こらなかったです。
この効果について、今日時点での、私なりの大胆推測をしてみました。
私は、基本的に、「脳は、意識していないところでも何かを考えている」と考えています。
パソコン作業をしている時って、いくらコンピューター相手でも、頭がフル回転している訳ではありません。スクロールしている時とか、マウスを移動している時とか、ごく短い時間でも、「脳の待ち時間」がある。
「能力を集中して判断する瞬間」がある一方で、「裏で何かを考えるのに十分な時間」がけっこうあるんじゃないかと思います。
よって、見ている文字などの情報により、脳の中で、そこから連想される何かが呼び起されて、何かを勝手に考えているんじゃないか、という気がします。そして、嫌な気持ちが思い起こされたりする。
そこで、「何かを聞いていること」によって、そのような「脳のアイドル時に勝手に動き出してしまう部分」を埋めてしまって、嫌な気分が起こるのを防いでいるのではないかと。
これは、本当に「さっき思い浮かんだばかり」のことだから、全然検証不足。
でも、「“ながら” は集中力が落ちるから良くないに決まっている」ということはないだろうと思うようになりました。
もちろん、作業内容や聞くものの内容によります。集中しないと安全や品質に影響が出るものもありますから気をつけないといけませんね。ちなみに、今は、何もかけずにブログを書いています。
あと、寝不足の時は、逆効果になるんじゃないかという気がしています。
いずれにせよ、作業環境を整えることはとても大事だと強く感じるようになりました。