うるさい素人

質を重んじ物事の本質を見抜く! 脱サラして英語発音講師を目指すオヤジのブログ

レッツノートのSSDが壊れてえらいことに

一昨日(2023/09/23)、メインで使っているノートパソコン(レッツノートFV3)が起動しなくなりました。


1年ちょっと前に購入したパソコンで、このブログでも何度か話題にしてきたものです。早すぎる、そして深刻すぎるトラブル・・・。

 

私は、パソコンの専門家ではないのですが、MS-DOS(もう少し言えばN88-BASIC )の時代から、いろいろいじってきました。そのような私でも、予想もしない状況。調べるのに苦労しましたが、2枚入っているSSDのうち、起動ドライブ(C:)用のSSDが物理的に壊れてしまったようです。

 

データ(D:)用のSSDは生きているようなので、なんとかデータを救い出そうと、手持ちの「USBで起動できるツール」を使って起動を試みるも、ことごとく失敗。

 

結局、即興で、USBで起動できるLinuxのUSBメモリを作成しました(今回は「MX Linux」というものを使ってみました)。

 

Linuxでレッツノートを起動することができ、本体の無事は確認。予想通り、SSDは1台だけ存在しました。これはデータ用ドライブのはず。

 

ところが、なんということか、そのSSD、Windowsによって暗号化されていて、その回復キーなるものがわからないので、アクセスは不可能な状態でした。

 

要するに、Windowsが、データを復号化する鍵を持ったまま逝ってしまった訳です。

 

私は、クラウド(OneDriveなど)にデータを置くことは原則しないですし、Windowsもローカルアカウントでログインしています。自己管理を基本とするやり方なので、この事態だと、まず、データの復活はあり得ないでしょう。

(一応、Microsoftアカウントは持っているのですが、回復キーは保存されていませんでした。)

 

幸い、「紛失したらひっくり返るような超重要なデータ」は、このパソコンには入れていないか、他にバックアップしてあります。失ったものは、この1年ほどの間に、このパソコンで作成したデータや、念のため記録などで、まあ、取り返しがつくもの。ただ、相当時間をかけたものや、記念のために保存したものもあって、かなりショックです。

 

私は、何台かパソコン自作をやってきたのですが、「起動ドライブとデータ用ドライブは物理的に別々にする」という考えが常識的になっています。今回のような事態に備えてです。

 

ところが、せっかく別々にしてあったのに、いつの間にか両方とも暗号化されてしまっていたのです。

 

自分の記録を調べてみたところ、今回のレッツノートを使い始めて1ヶ月ほどした頃の記録がありました。

 

画面上のDドライブのアイコンに黄色い三角マークがついていて、「何?」と思って調べたら、Windowsの暗号化機能である「BitLockerを有効にする操作を待っている状態」らしく、有効化すればアイコンは消える、と自分でも理解していたようです。

 

しかし、BitLockerは、ある意味怖いものなので、「良く調べて対応したい」と綴ってありました。その後、黄色マークは消えたのですが、きっとその段階で暗号化されてしまっていたのですね。怖いです。

 

私は、最近のパソコン環境のあり方(頻繁に通知が入ったり、勝手にアップデートされたり、なんでもネット越しに管理されるようなやり方)には心底嫌気が差していました。

 

そんな矢先にこのトラブルに見舞われ、動作が軽いLinuxをいじっているうち、つくづく「パソコンってこれでいいんだよな」と思いました。Windowsや、その他「行き過ぎたもの」からは離れていく方向で生きていこうという考えが、さらに強固になりました。

 

同時に、あまりにもショックで、ついつい「なんとかなるのでは?」と思ってしまっていた「データを失ったという出来事」を、だんだん受け入れるようになりました。

 

という訳で、今回のレッツノートFV3を含め、3台のパソコンを、新しい考え方で整備し直すことにしました。今の私には、「起業準備」も「諸々の私事」もあるので、やることが多くて混乱状態。少しずつです。

 

実は、今回のトラブルの直前、起業準備のHP制作をやっていて、かなり集中していたのです。その作業環境を立て直すことも喫緊の課題なのですが、考えるとグラグラしそう。ゆっくりやります。

 

パソコンの話に戻りますが、とにかく、バックアップは重要ですね。ハードディスクの頃に比べ、SSDになってからバックアップの意識はやや低くなっていました。SSDには、いわゆる「突然死」があるということはわかっていたのですが、「まあ、まず大丈夫」という気持ちがあったのが本音です。でも、このようなことは、本当に起こり得るのですね。

 

それにしても、今回の出来事は、ちょっと納得がいかない。BitLockerは、会社のパソコンなら必要でしょうけど(盗難に遭った際など、SSDを取り出しても読み取り不能なので)、もっぱら自宅で使うパソコンにおける必要性は疑問が残るところです。ユーザーが理解して、ユーザーの意思で能動的に設定するべきものではないか?と思わざるを得ません。

 

ということで、まとめです(やや強引なまとめ方かも知れませんが)。


今や、パソコンに限らず、あらゆるものについて、世界中を1つの方向にまとめて管理してしまうような風潮があります。IT関係だけでなく、医療、気候、農業・食、金融・経済、その他いろいろ・・・あらゆることが、です。

 

また、技術が発展して、「こんなことができるようになったんだ」と驚くことも少なくありません。しかし、新技術は、軍事など「平和でない」目的があるからこそ発展するといった側面もあります。「便利便利」と思って、それに丸々乗っかってしまうと、恐ろしいしっぺ返しが来ると思います。

 

インターネットは「必ずしもつながるものではない」と思った方が良いと思います。もし、有事とか何かで、インターネットが使えなくなったら、何ができなくなるか、考えると恐ろしいです。少なくとも、自分の大事なデータだけは、世界で何があっても、自分ではアクセスできるようにしておきたいものです。

 

最後に、今回起きたこのトラブル、時期が微妙でした。開業後にこれが起きたら、それこそ「えらいこと」だったので、むしろこの時期で良かったように思います。実は、最近、不思議な出来事がいろいろ重なりました。何か、つながっている気がします。今回のことで、いろいろ考え直したことがあります。きっと、何かを教えてくれていたんだ、という気がしてなりません。