うるさい素人

質を重んじ物事の本質を見抜く! 脱サラして英語発音講師を目指すオヤジのブログ

日本製のSDカード

私は、なるべく「日本製のもの」を買うようにしています。

理由はいろいろありますが、説明するとややこしい。「好きだから」という気持ちもありますが、根底にあるのは、単に「それが本来だと思うから」ということのような気がします

 

もちろん、日本製なら何でも良い訳ではなく、物によります。気に入れば、かなり高価でも、思い切って買うことがあります。

 

そのような私の所有品のうち、今回は、SDカードのことについて書きたいと思います。

 

(その後、KIOXIA(キオクシア)の日本製SDカードが豊富に出回っていることがわかり、2022年11月に3枚購入しています。2022/11/19付の記事「続・日本製のSDカード」で紹介しています。)

 

今、メインで使っているSDカードは、これです。(既に販売終了になっています)

 

Panasonic RP-SDGD08SWA

 

これは、2020年10月に購入した「産業用」のものです。

定価は、2万円近くしたと思いますが、実際には8,000円台で手に入りました。

 

「8GBって、少なくない?」と言われてしまいそうですが、私の用途では十分。というか、これ以上のものにすると、べらぼうに高くなって、手が出なかったような記憶があります。

 

「なぜ、このようなものを買うようになったか」というと、かつて、私にはMicroSDカードのデータが壊れて大変な思いをした経験があるのです。

 

2012年、もう10年前のことです。日常的に使っていたMicroSDカードが、ある日、突然、壊れてしまったんです。

そのMicroSDカード、パソコンショップのワゴンで、たしか350円ぐらいで売られていたもので、「これで十分じゃん」と思っていたものです。

 

壊れたカードの中身は、見かけ上、「空」になってしまったのですが、実際にはデータが残っていました。ただし、つながりのない分断された膨大なデータ。この修復を試み、別に取ってあったバックアップデータとの組み合わせで、何日もかけて復元したのですが、壊れた日の2日前のデータだけは、丸1日分、まったく戻ってきませんでした。

 

このトラブルをきっかけに、「もう、信用できるものしか買わない」という考え方にしました。

 

壊れた350円カードの後釜として購入したのは、Panasonicの「RP-SM08GFJ1K」というMicroSDカードで、日本製です。当時は、普通に日本製がありました。

[防水][耐静電気][耐磁石][耐X線]を謳っていた商品です。

 

その後、使用機器の関係で、MicroSDカードではなく、通常のSDカードが日常使いのカードになりました。

2014年、安心感の高い商品として選んで買ったのが、このSDカード。

 

Panasonic RP-SDAB08GDK

 

Premium PRO  SDHC UHS-I カード」という名称で、

[防水][耐温度][耐衝撃][耐X線][耐磁石][耐静電気]+[ヒューズ付]

「データプロテクター搭載」

という謳い文句のものです。今では普通のことかも知れませんが。

 

このSDカード、何年もハードに使いました。

 

本体の表面と裏面がはがれてきてしまい、LOCKのツマミがユルユルになっていました。テープで補修して使っていましたが、さすがに「ヤバイ」と思って買い替えを検討。

 

ところが、私にとって、これに代わる商品がなくなってしまっていたのです。

 

途方に暮れていたところ、産業用ならある、ということがわかり、冒頭で紹介したSDカードを買ったという次第。

 

今後も、「高くてもPanasonicの産業用を買えばいいんだ」と思っていたのですが、Panasonicはこの種の事業から撤退しちゃったんですね。

もう、世の中、どうなってしまっているのか。もがいて、のたうち回りたいような気持ちです。

 

日本製のSDカードといえば、東芝のイメージもあったんですが、こちらもおかしなことになってしまっています。

でも、引き継いだ「KIOXIA」(キオクシア)から、日本製のSDカードが出ていたので買ったことがあります。最近はどうなっているかわかりませんが。

 

今、使っている電子辞書に入れているMicroSDカードがこれです。

 

KIOXIA KMUB-A016G

 

これは、今でも売られているようですね。ただ、やけに安く出回っているようなので、この時とは、生産や流通に変化が起きているかも知れません。

 

今回、このブログを書くのにあたり、SDカードなどに関する最近の状況を調べてみたんですが、何かとショッキングなことが多かったです。

 

メーカーの状況がどうで、どこで作られて、どう流通しているのか、なんだかよくわからない。

どこで作られたのかもわからないインテリア雑貨みたいな感じがします(そういう雑貨が悪い訳ではありませんよ)。

 

価値観として思うことがあります。

無駄に高いものが良いとは思わないんだけど、大事なデータを入れる道具って、それなりの投資をして、安心感を買うのが普通だと思うのです。

 

私のようなタイプの人間なら、それは当然の価値観。

 

しかし、10年ちょっと前(2009年のはず)、350円のMicroSDカードを買って「これで十分じゃん」と思ってしまった。正確な時期は言えないけれど、そのぐらいの時代から、世の中の価値観が、だんだん変わってきてしまった。

そして、私もそれにつられてしまった。そのような流れに行ってしまったのが間違っていたんです。

 

でも、データ損失という憂き目にあって、幸いにも短期間のうちに「目が覚めることができた」んです。今後も、変わり者と言われようが、私らしく、堅くいきたいです。