うるさい素人

質を重んじ物事の本質を見抜く! 脱サラして英語発音講師を目指すオヤジのブログ

質問しすぎの調剤薬局(薬剤師)に思うこと

今日、妻が定期通院へ行ってきて、クリニック(内科)に併設されている調剤薬局での出来事を教えてくれました。

 

なんでも、ある薬剤師さんが、「患者さんに対して質問しすぎ」だったようで、居合わせて嫌な思いをしたそうです。妻は、その薬剤師さんに当たらなくてラッキーだったとのこと。

 

話によれば、その薬剤師さんは、来た患者さんに対して、「今日はどうされたんですか?」とか「どんな症状ですか?」という質問をしていたとのこと。


その質問責めの被害(?)に遭った患者さんは2人いて、2人とも、あまり人前では言いにくい症状を抱えていたようです。そこは薬局のカウンターであり、診察室ではないので丸聞こえ。

 

そもそも、「今日はどうしたのか」とか「症状は?」という質問は、医師が患者に聞くもの。その診察の結果として、医師が薬を処方し、薬局はそれを出す役割。

 

薬剤師が質問するとすれば、副作用や飲み合わせなどに関すること、つまり「薬」に関することでないと変ですよね。

 

また、今日の話ではないですが、私も、その薬局に同行したことがあって、気になったことがあります。今日話題になった薬剤師さんとは別の薬剤師さんの話です。

 

内科でも、一般的な塗り薬が出ることがあります。
処方箋を見た薬剤師さんは、妻に「部位はどこですか?」と質問。まるで「見せてもらっていいですか?」という感じに聞こえました。妻は、とっさに「足なので」と答え、それで終わりになりましたが、一緒にいた私も嫌な感じがしました。

 

さらに、この薬局に限らず、私自身も別の薬局で似たような経験があります。

 

私が以前よく行っていた調剤薬局では、毎回、「調子はどうですか?」という質問をされていました。何気ない質問で、別段嫌な思いはしなかったものの、マトモに症状を説明して薬剤師さんと会話していると、「なんか変だな」と違和感を覚えました。

 

その頃は、医師から、飲む時間や量について、「こういうふうに処方しておきますので、これこれの場合はこれこれのように」という細かな指示を受けていました。

 

しかし調剤薬局では、「処方のとおり」の飲み方説明を丁寧にしたりします。私は「先生から細かい指示を受けています」ということを伝えるのですが、話が噛み合わず面倒な時は、「ハイハイ」と聞き流していました。この時も何か違和感を覚えましたね。

 

薬剤師さんとしては、何らかの問題が起こることを防ぐために、いろいろ気を遣ってくださっている(あるいは薬局として、そういう対応をするようにしている)と思うのですが、場合によっては、「本来の役割からずれてしまう」ことがあるのではないかと思います。

 

今回は、たまたま「調剤薬局での薬剤師の対応」の話題として書きましたが、一般的にありがちな問題だと思います。

 

ここからは、私の好き勝手な考え。

 

こういうのって、きっと、「分業化」や「マニュアル化」がモトで起こる「エラー」ではないかと思います。構成員の1人が、想定外のことを独断で行うことによって、全体像としては他の部門と干渉するようなことをやってしまう。

 

勝手な想像ですが、私が会社員時代に見てきたことから、なんとなく想像がつきます。

 

マニュアル化された組織でも、「決まっていないこと」や「それ以上のこと」をやることがあります(許されている場合)。しかし、個人の勝手な思いでやってしまうと、「物事の全体像」が見えていなかったり、「自分の役割」を見失ってしまうなど、「外してしまう」ことがあり得ます。

 

本来の「自分の役割」ではない、いわば「人の仕事」に手や口を出すことによって、「成長した感」があるんじゃないかと思います。自分の仕事のレベルを上げるのは難しいが、人の仕事なら初心者と同じように、何をやっても、少しやればレベルアップするからです。

 

今回の話が、それに当てはまるのかどうかわかりませんが、話を聞いて、なんとなく、そういう心理が働いているような印象を受けました。

 

いろいろな仕事ができるよう、幅を広げることも大事ですが、プロならプロらしく、自分の仕事に対してレベルアップするのが本来。ある段階から上に行くのは、壁を乗り越えなければならず大変ですが、それだけやりがいがあることだと思います。