今日、車検(点検整備と手続き)のためにディーラーへ行ってきました。
定期的な部品交換品はしてもらいましたが、それ以外は何も問題なし。
車は、2009年に買ったもので、もう13年になりますが、まだまだ元気です。
私は、ずっと、買ったディーラーで定期点検と車検を受けています。少し遠くにあります。
本当は、自宅から歩いて行けるところに同じ系列の販売店があるのですが、購入の際、長らく私の担当だった営業スタッフの対応に問題があったので、メーカーにクレームをあげ、販売会社の偉いさんの計らいで、市外のディーラーに移ったのです。
私は、日頃は温厚ですが、うるさいにはうるさい。
当時は、気を遣ってくださるスタッフもいましたが、今の店舗には、当時のいきさつを知る人は誰もいなくなってしまいました。
そんな訳で、今日は、少し遠くのディーラーでの車検。代車を借りて、計2往復。それなりのイベントです。
今日の担当は、サービス担当(メカニック)の若い男性。少し前に、見事な判断&職人技を見せてくれた人なので、「この人なら安心」と思いました。
今日の対応も、基本的には良かったんですが、接客については、まだまだ成長して欲しいな、というところもありました。
彼への批判ではなく、最近の風潮の事例として、少し感じたことを書かせていただきます(大きな問題があった訳ではありません)。
まず、事前の手続き。手際よく進みます。
個人情報の取り扱いに関する書類で、「2箇所のレ点と、日付と住所氏名をお願いします」と言われました。レ点に続く文章は、それぞれ2行ほどのもの。レ点を打つ前にその内容を読んでいたら、「早くレ点を打って欲しい」みたいな感じで、先ほどのセリフ「2箇所のレ点と、日付と住所氏名をお願いします」をもう1回言われてしまいました。
「読まずにレ点を打つのが当たり前なのか?」と疑問に思いました。
代車に乗って、一旦帰ります。店を出ます。
彼からは、「代車はあの○○○○(車種)です」という説明だけ。
乗り込みます。
キーは車の中にありました。説明はありませんでしたが、だいたい置きそうな場所だったので、わかりました。
さて、どうやってエンジンをかけるか。
時代が変わり、私の車とは、操作がだいぶ違います。2点ほど質問し、「今はこんなふうなのか」と思った面もありましたが、わかりました。運転できそう。
どこのディーラーでもそうだと思いますが、「車が道路に出て行くところまで見送るのが決まり」みたいなので、何となく焦る。確認不足のまま出発です。
「どんな車でもサッと運転しちゃう人」もいるでしょうが、一応、「一言、操作に関する言及があっても良かった」と思います。
私は、同じ車を13年も乗り続けている人で、いろいろな状況や状況から、「他の車種には滅多に乗らないタイプ」であることは読み取って欲しかったな、と思います。
走り出しました。
自宅まで、しばらくかかります。慣れない車なので、慎重に走ります。
道中、私のカバンの中で、スマホが鳴っています。普段はハンズフリーになっているので、走行中でも電話に出れますが、今は取れない。
「何かあったのか」と思って、コンビニを探して駐車。
案の定、ディーラーからでした。かけ直し、出た人に状況を説明。保留で待ちましたが、その担当者は見つからないとのこと。
電話に出た人は、「なるべく早く折り返しさせます」という。「いや、だから、運転中で電話に出れないから、かえって早いのは困ります」ということを言ったのですが、どうも話が通じない。
その後、自宅に到着するまでの間、さらに2回、着信がありました。
自宅の駐車場から電話をかけると、担当の彼が出ました。「ザッと点検したところ、問題がなく、追加の部品等は必要がないことがわかったから、それを知らせたかった」とのこと。
彼らしい対応ですが、相手の状況まではわからなかったようです。
夕方、連絡があり、もう一度ディーラーへ行きます。
再び、慣れない代車に乗り、発進準備。
ディーラーを出発する際にはわからなかった操作について、車の画面が自動的にパカパカと変わり、説明してくれました。
「人が教えてくれるんじゃなくて、車が教えてくれるものなのか」
少し解せない感じがありました。
走行中、新たなことに気づきました。
斜め後ろに車がいると、ドアミラーの一部が光って教えてくれます(「ブラインドスポットモニター(BSM)」など)。今では普及しているようですけど、私としては初めての体験。たまにヒヤッとすることがある私にとっては大変嬉しい機能です。
ディーラーに到着。説明を聞いて、カードで支払いをして完了。自分の車で帰宅。
いろいろ考えてしまいます。
私は、古いものを大事にするタイプ。モノも、人の心も。
新しい技術には感心するけれど、スタッフ(人)の対応がイマイチで残念な思いをしていたところ、車(機械)の方が親切で「いたれりつくせり」だなんて。
「日本人は親切」って言われてきたけれど、「本当にこれが正しい方向性なのか」と疑問に感じた日になりました。