うるさい素人

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自分の個性を振り返る(2) 電子工作

最近、自分の個性を再認識する活動をしています。

私のこれまでの人生において、趣味など打ち込んできた活動の中で、「自分の個性との関連が深いな」と思うものを、子供の頃から思い出して、まとめていっています。

2回目の今回は、「電子工作」についてです。

 

光センサで軌道を辿る車

私の初めての電子工作は、小5の時だったはず。

NHK教育の「みんなの科学」という番組で紹介されていたものを、実際に作ってみたのが始まりです。

 

光センサで軌道を辿る車のイメージ(再現図) 1975年頃

 

当時、NHKの「みんなの科学 たのしい実験室」という番組がありました。

 

私が見たのは、1975年(昭和50年)4月17日に放送された「フェルトペン軌道車」だと思うのですが、情報がありません。テレビで紹介された作品は、「車」ではなくて「てんとう虫」の形をしていたはずです。

 

私は車の形で作ったのですが、この車を走らせると、図の赤い矢印のように、左右に交互にヨチヨチ歩きのような動きをするので、確かに「てんとう虫」の方が合っていました。

 

調べると、2年後の1977年(昭和52年)7月14日に放送された「IC 線をはう車」で、基本的に同じ概念のものが紹介されたようです。この時はICが使われていたようですが、私の時はトランジスタ1個でした。

 

当時、電子部品の入手方法がわからず、近所の電気屋さんに頼み込んで、取り寄せてもらいました。これを作った時に、初めて「はんだ付け」を体験しました。

 

デジタル時計(MM5311N)

本格的な電子工作をしたのがこれ。デジタル時計です。

 

デジタル時計(外観) 1977年頃

 

現代のような電波時計でもクォーツでもありません。コンセントの電源周波数に同期するタイプです。

 

これは中1の時に作ったはず。

一度、基板もケースも違う形で作ったんですが(小6か中1)、プリント基板をレベルアップしたくて、全部バラバラにして、ケースも基板もすべて作り直したのがこれです。

 

電子工作用のプリント基板には、「パターンをマジックで塗って作る」タイプと、「綺麗に描いたパターンから現像して作る」タイプがあり、後者を作りたくなったんです。

 

デジタル時計(背面) 1977年頃

 

私は、背面の文字表示も綺麗に入れないと気が済まないタイプ。「インスタントレタリング」で文字を入れ、コーティングスプレーで保護します。当時、凝っていた人はだいたいやっていたと思います。

 

デジタル時計(中身) 1977年頃

 

中身です。

 

MM5311N」というLSIを使っています。当時、流行ったものなので、作った人は多いと思います。

 

プリント基板も自作です。

電源回路(一次側と二次側)と電子回路が同じ扱いで密集しているという、とんでもない配置ですね。

当時としては、相当、綺麗に作ったつもりなんですが、今見ると、当時の自分に言いたいことはいろいろあります。

 

オーディオアンプ(未完成)

これを作ったのは、中2の時だったと思います。

 

雑誌に紹介されていた通りに作ろうと思って、ケース加工し、電源部分まで作ったところで、棚上げになってしまいました。

 

オーディオアンプ(未完成品) 1978年頃 (2014年撮影)

 

写真は、だいぶ部品を外してしまった状態ですが、当時は、もう少し形になっていて、暫定的ですが、使うことができました。

 

アンプの基板を作るに至らなかったので、間に合わせで、電子工作キット(基板と部品がセットになっていて、はんだ付けすればできるもの)のアンプ基板を背中合わせに2枚入れて、とりあえず音楽を聴いていました。

 

巨大な電解コンデンサ(たしか10,000μF)を使っています。電源を切っても電気が残っていて、結構危険なシロモノでした。

 

ステレオFM検波キット

 

小学生の時に、ラジカセを買ってもらったのですが、時代が時代だけにモノラル。

そんな時代ですが、FMラジオの回路から信号を取り出して、ステレオで出力するというキットがあったので、さっそく作って、ステレオで聞くようになりました。

 

FMステレオ検波キット 1978年頃 (2014年撮影)

 

これを使うにはラジカセの改造が必要。

ラジカセのケースを開け、関係部分の回路図を書き起こして、「ここにつなげばよいだろう」というところに配線をはんだ付けしてつなげていました。

 

スピーカー(FOSTEX)

電子工作ではないんですが、スピーカーを自作するのも好きでした。

自作といっても、ユニット本体を作る訳ではなくて、木材で箱(エンクロージャー)を作って、ユニットをセットするのです。

 

10cmフルレンジスピーカー 1978年頃 (2014年撮影)

 

これを作る前にも、スピーカーは作ったことがあります。

当時は、日曜大工の店で、加工済みの木材とユニットが売られていて、気軽にスピーカー作りを楽しむことができたものです。

 

そのようにして作ったスピーカー、初めて作るのには向いていましたが、正直言って、あまり良いものではありませんでした。そこで、前述のアンプとセットで使うものとして、しっかりした部品によるものを作ることにしました。

 

木材は、けっこう厚手のものです。

今では、ホームセンターで木材を買うと、その場でカットしてくれますが、当時は、自分でギコギコと切っていたものです。

下の四角いところは、バスレフといって、筒状になっているんです。これも板を切って4枚の板で作ってあります。

表面の仕上げは壁紙によるものです。

 

ユニットは、知る人ぞ知る「FOSTEX」のもの。10cmのフルレンジです。

 

【番外編】SONYのデンスケ(TC-3000SD

 

電子工作ではありませんが、作ったものと組み合わせて使っていたものです。懐かしいので紹介。

 

SONYの「デンスケ」というシリーズで「TC-3000SD」という型番のものです。

 

カセットデンスケ TC-3000SD (2014年撮影)

(実家を取り壊す前の記念撮影なので、ホコリだらけです。)

 

デンスケは、本来、取材用の可搬式テープレコーダー。私としては「野鳥の声とかを録音する時に使うもの」というイメージでした。

 

これを、何に使うつもりか、父が買ってしまったのです。

家のステレオにはカセットデッキがなかったので、これをつないで使うこともありましたが、実質、私がほとんど使っていました。

 

音楽と電子工作

今回は電子工作について書くことにしていたので、関係する写真や現物を探したのですが、結果的に、オーディオ関係のものが多かったです。

 

この当時は、まだウォークマンが発売される前。家にはステレオがありましたが、自分で自由にできるものではく、音楽は「個人的なもの」にはなりきっていなかった時代です。

 

個人で所有できるのはラジカセ程度で、ステレオのラジカセが、ようやく出始めた頃。

良い音で音楽を聴こうと思ったら、家のステレオしかなかったんです。

 

そんな中、私は、以下の2系統により、1人で音楽を聴いていた訳です。

  • ラジカセ(モノラル) → ステレオFM検波 → 自作アンプ → 自作スピーカー
  • デンスケ → 自作アンプ → 自作スピーカー

 

私にとって、「電子工作と音楽は大いに関係があったんだ」ということを再認識させられました。

 

まとめ

以下、2点です。

  • 自作のデジタル時計は、相当丁寧に作った自信作だったが、今、見ると、「まだ詰めが甘い」と思った。
  • 自分で思っていたより、音楽を聴くことが好きだったことがわかった。

 

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