私は、子供の頃や若かりし頃の趣味などを振り返ることによって、自分の個性を見つめ直す活動をしています。11回目の今回は「イラスト」についてです。
総括(私とイラスト)
私は、パソコンでイラストを描くことがあります。別段、絵やイラストに興味があった訳ではなかったのですが、過去にインターネット上で絵日記を公開していた時期があり、その時から多少のイラストが描けるようになって、今に至っています。
何か「作品」を作るという訳ではありませんが、資料の中のイラストなどは、なるべく自分で作るようにしています。
子供の頃
子供の頃は、図工・美術の時間など、絵を描く機会は結構多かったように思います。得意でも苦手でもなかったのですが、「やや不気味なタッチ」になっていたと思います。写生などではなく「自由な絵」を描くと、ちょっと「えぐい」感じの絵になってしまうこともありました。
また、鉛筆での下書きまでは綺麗に描けたのに、絵の具で色を入れるとぐちゃぐちゃになってしまうことが多かったです。
青年期
高校から20代ぐらいまでは、ほとんど絵やイラストとは無縁だったと思います。
プリントゴッコで年賀状を刷ったりはしていましたが、画像は、フリーのイラスト集から取ってアレンジしていたことが多かったです。
Photoshop
1990年代の終わり頃、友達の家に遊びに行った時、Photoshopというソフトがあることを知りました。
当時は、デジカメが出始めたばかり。仲間が撮ってくれたデジカメ画像が鮮明でなかったのですが、彼が、見やすいように加工するところを見せてくれたんです。手慣れた感じで、手際よく修正。「すごい」と思いました。
それに感化されて、私も、高価なPhotoshopを買いました。最初は、レイヤーとかパスとかの概念が全然わからなかったのですが、参考書を買ってきて、演習などをやっていうるち、少しはわかるようになってきました。
絵日記
今からもう20年も前のことになりますが、2002年、体調を崩していた頃に、絵日記を描き始め、インターネットで公開していました。辛かった時期なので、日々のいろいろな気分を、何とか表現して誰かに見てもらいたかったんです。
当時、まだブログは普及していなくて(2002年は急速に普及した年とされるのですが、あまり見た記憶がありません)、「何らかのテーマを持ったHP」+「掲示板(BBS)」というのが、ホームページ運営の定番でした。
そんな中、私としては、少し「変わり種」の絵日記を思いついて始めました。
高度なことはできないので、子供の絵日記のような感覚で、簡単な絵が描ければ良いと思いました。ソフトとしては、Illustratorが向いていたんでしょうけど、私は、Photoshopを使い始めていたので、Photoshopで描いてみました。描きながら、少しずつ機能を覚えていきました。
少し大変でしたが、毎日更新していました。1年半ほど続けた上、生活の変化に伴い終了しました。期間中、いろいろなことがありましたが、よく見に来てくれた人もいて、良い経験だったと思います。
イラストの描画テクニックについては、ある程度覚えたものの、「基本的な限られた技術で何とかしていた」ことが多いです。不思議なもので、どれだけ描いても、「私が描いたということがわかる」ような独特なタッチになっていました。
年賀状
絵日記を終え、毎日イラストを描くことはなくなったのですが、年に1回、年賀状をオリジナルのイラストで描くようになりました。
「自分なりの理想」や「その年の抱負」などを、干支に絡ませてアイデアを考えます。
と言っても、アイデアはなかなか浮かばず、年末になると、かなりプレッシャーになります。いつも年末ギリギリ(元旦には届かない)になってしまいます。
アイデアが固まっても、それを表現する技量が足らず、けっこう苦しんだりします。
結果的に、自分では「すばらしい」という絵になることがあるのですが(イラストの技量ではなく、自分の考えをイラスト化できたことがすばらしい)、「いったい、何が言いたいのか」という「種明かし」をしている訳ではないので、受け取った人にはまったく伝わっていないと思います。
これが、1年前に作成した2022年の年賀状のイラスト部分です。
これはわかりやすい図柄です。
「今年は発音の先生になって講義を行うんだ」という絵です。このご時世なので、オンライン講義です。実際に私がやろうとしているのは個人指導なのですが、ここでは十二支を登場させました。2022年の干支であるトラが先生(私)です。
ディスプレイ内にいる動物たちのイラストもすべてオリジナルです。画面ではハメコミ合成みたいに縮小していますが、実は、1コマずつ1つの画像として「マトモに」描いています。12年分のイラストを描いたような感じで、大変疲れました。
12匹の動物たちだけでなく、天国にいる愛猫「こころ」も、こっそり登場しています。
ちなみに、現実は、この絵のようにはならず、オンライン講義はまだ始められていないです。
実用でのイラスト
会社員時代、デザイン的なこととは無縁の仕事をしていたのですが、「資料の挿絵を編集したい」という理由で、使っていたパソコンにPhotoshopを入れてもらいました。
資料に入れる挿絵を整えるのによく使いましたが、業務上のイベントでも時々活躍しました。
ある技術分野の歴史に関する資料を作成した際、写真がなかったので、関係者に聞き取りをして、再現イラストを描いたことがあります。
また、業者さんにポスターなどを作成してもらう際、Photoshopでイメージを作り、「こんな感じで」とお願いしたことがあります。「あれって、ほとんど出来ていたよな」とさえ思ったこともあります。
活動写真や集合写真を資料に掲載する際、写ってしまった余計なものを消して編集することなども時々やっていました。
自宅では、年賀状以外ではあまり出番がなかったのですが、このブログを始めてから、掲載するイラストを描いたことが何度かあります。ちなみに、このブログの定型画像(似顔絵、ノギスの絵、発音記号の絵)もオリジナルで描いたものです。
まとめ
それらしいイラストを描き始めたのは、友達の真似をしてPhotoshopを使い始めてからです。
「気持ちを表したい」という欲求から、絵日記を描いていた時期があり、その後、「自分の考えを表したい」という欲求から、年賀状のイラストを描くようになりました。
特にイラストの勉強をした訳ではないのですが、そのような欲求から、多少は描けるようになりました。私にとって、イラストは、文章と並んで、自分の表現の手段になっていると思います。
先に、欲求からの試行錯誤があって、結果的に、実用的なイラストも多少は描けるようになっていた、という感じです。
最後に、この記事を書きながら、ふと気づいたことがあります。全体に共通していることとして、私には「オリジナルでなければ気が済まない」という気持ちが強いようです。
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