人生を大きく捉えて見たとき、今の生活がスタートしてから19年になります。
途中、10年間は、住宅環境の事情により、別の住居との二重生活で、行ったり来たり・・・いつも荷物を運んでいるような「仮」のような生活が続いていました。
また、19年間を通じて、自分たちの病気、親の介護、仕事の問題、近隣の問題など、いろいろな厄介ごとに翻弄されてきました。「物事が中途半端の状態なのに、それに被せるように次のことをやらなければならない」ようなことが続きました。やっぱり「仮」という言葉がよく合います。
人にこんなことを言うと、「ずっと仮だったら、それが普通じゃない?」って言われそうですが、私たちからすると、今の生活はどう考えても「仮」。
「いつもやっていることが同じならば、それは普通といえる」という「他人が判断する問題」ではなくて、「自分たちとしての気持ちの問題」なんです。私たちとしては「地に足が付いていない」、正常な暮らしではないのです。
そこで、「さあ、自分たちの生活を取り戻すぞ」と何かを始めたところで、(自分たちの健康問題も含め)横やりが入ることが続き、先へ進む気持ちが萎えてしまっているところがあるんです。
しかし、もう、さすがにこの状況は脱しないといけない。「仮」のような生活が20年続いてはいけない、と思うのです。
自分たちの暮らしぶりを自慢げに紹介して、「素敵な暮らしですね」って言われるような「仮」ではない「落ち着いた暮らし」を「普通」にしてきたい。
でも、「さあ、自分たちの生活を取り戻すぞ」と意気込むとつまづいてしまう。それはわかった。それならば、ということで、「少しずつ前進」しようとしても、日々起こる出来事にへこたれてしまう。そんなことの繰り返しが続いています。
でも、最近、ちょっと変わってきたなと思うことがあります。「嫌な出来事を起こりにくくする」ような「心構え」や「事前の行動」があるような感触があるんです。
そういうことに敏感になって、適切な行動をして悪い出来事を避け、ちょっとずつ物事を進めて、やがて、「素敵な暮らしですね」と言われるような「普通」を手に入れてみせよう、と思っています。