うるさい素人

質を重んじ物事の本質を見抜く! 脱サラして英語発音講師を目指すオヤジのブログ

英語の「ゆっくり発音」はとても難しい

最近の英語発音練習、しっくりこなくて苦戦しています。

 

あくまで練習用として「ものすごく大きくゆっくり発音」しているのですが、「なんか変」というところがいっぱい出てきてしまうのです。


大きくゆっくり発音すると、ごまかしようがないのです。「それぞれの音」についても、「前後のつながり」についても、必ず「何らかの位置」を経ているのだから、ある瞬間を捉えたら、「必ず、その時の形は存在する」訳です。「口や舌の形はどうでもいい」ということはありません。

 

自分の発音を録音して確認すると、出しているつもりの音とは全然違ったり、出しているつもりがほとんど出ていなかったりします。脳の不思議で、「つもり」と「実際」は驚くほど異なるものです。

 

「形」以外にも、直すのが難しい悩ましい問題があります。「時間」的な問題です。

 

自分では「長めに発音」しているつもりのところが、詰まって「すごく短く」なってしまっていたり、先へ先へと「先走って」しまったりすることがあります。脳が、早く処理してしまおうと急いでしまう(待っていてくれずに、どんどん次の信号を出してきてしまう)ような感じです。楽器の演奏で「走ってしまう」のと同じ理屈なんじゃないかと思います。

 

英語の発音練習の難しさはほかにもあります。


発音を調整(調音)している時って、自分の意思で動かせる限られた筋肉によって無理矢理調整するので、最終形とは違うのです。どうしても「力んだ感じ」になってしまって、明らかに緊張した声になったりするんです。


日数をかけて練習を重ねるうち、自分の意思で動かないところも整ってきて、力まなくても近い音が出るようになります。ところが私の場合、さらに「また壊しにかかってしまう」ので、いつまでも「どこか力んだ音」になってしまうんです。

 

このように、発音練習においては、目標を追いかけても、目標が遠ざかってしまうようで、上手になっていく実感があまりありません。

 

最近、子音がだいぶ強く出せるようになってきて、「次の段階に入っている感」はあるものの、繰り返し練習していても、合わせていくのが難しくて、しっくりこない日々が続いています。

 

とはいえ、朝イチで練習を始めた時に、自分の発音ではないような英語らしい発音が飛び出すことがあり、そういうときは、ちょっぴり嬉しかったりします。

 

また、不思議なもので、「ゆっくり発音の練習しかしていない」のに、「ネイティブの速い発音の細かなところまで聞こえるようになった」と実感することが時々あります。練習しても発音の上達は実感できないのに、練習していないリスニングが上達しているということです。本当に不思議です。

 

私は発音を何年もやっているので、一朝一夕にはいかなくなっています。やっていて「達成感」というものを味わうことはそれほどないんですが、少しずつ進めていけば良いかなと思っています。