うるさい素人

質を重んじ物事の本質を見抜く! 脱サラして英語発音講師を目指すオヤジのブログ

私の英語発音に関する取り組みと夢

私は英語発音の講師を目指しています。発音に関する世間の実情を思えば、今すぐにでも教えられることはたくさんあると思っているのですが、仕事として確立していくには、いろいろとハードルがあります。

 

たとえるなら、「ある物を作る技術」を持ち合わせていたとしても、その技術を使った「形ある物」を商品化して製造・販売していく必要があるんですよね。それにまつわる諸々の管理も必要です。結局のところ、作ること(教えること)そのものよりも、営業(集客)や管理がメインになってしまうんじゃないかと思います。

 

オンラインでの英語発音スクール等、業態としては既に確立されている面があるので、ずいぶん参考にさせていただいています。ただ、私の場合、重視する点が独特なので、独自に工夫することや、まだまだスキルアップが必要なこともあります。

 

発音の先生は多数おられますが、多くの先生が、「すでに英語ができる人を対象に、通じにくいところ、英語らしくないところを矯正していく」という方針だと思います。即戦力的なものを求める人向けですよね。

 

私の場合、「何らかの理由で、現状から抜け出すために、これから本格的な英語を身に付けようとしている大人」で、かつ、「何年かかってでも、他の人には真似できないレベルになってやろう」という人を対象に、発音の核心となる基礎を(知識ではなく身体で)身に付けてもらうことを主眼にしています。

 

なので、私にとって重要なことは、「自分が流暢に話すこと」ではなくて、「身をもっていかに教えるか」ということになるので、準備すべきことも重くなってきます。

 

私自身のスキルとしては、以下2つがポイントになると思っています。

  1. お手本を見せられるようになること
  2. 実際に生徒さんが発音できるようにコーチングしていくこと

 

1. の「お手本」は、けっこう大変です。ゆっくり、大きく発音できないといけないのですが、どうしても詰まり気味になってしまって、思われているよりも、はるかに難しいものなのです。

 

また、お手本を見せるとういことは、「見せられるような形」を整えていくことが必要になってきます。いい歳のおじさんが、毎日、鏡とにらめっこなのですが、結構シビアなものがあります。


私には、「ある音を発音する際、顔の左右が対称になっていない(右側の思わぬところが動いてしまう)」という「癖」があります。それを取るのにすごく苦労しています。子供の頃か、20代の頃についた癖です。既に1年以上かけて矯正しているのですが、ようやく、「だいぶ改善されたかな?」ぐらいです。変な癖がつくと、本当に苦労します。私は先生をやろうとしているから直しているけど、一般的には、強い癖は諦めるしかないと思います。なので基礎は本当に大事です。

 

また、ゆっくり発音する場合、「子音-母音-子音」という英語の音の特徴(音節)をしっかり捉える必要があります。よく「なぜ日本人の英語は××なのか」という議論がありますが、あらゆることについて、詰まるところ、ここに行きつくんだと思っています。この件は、あまりに深い内容の持論になるので、ネットでの解説は省略しますが。

 

話を戻して、「音節ごとにゆっくり発音できる」ようになるためには、当然のことながら、「あらゆる単語の音節を覚えて、とっさに言えるようになるまで練習」しないといけません。最近、私が主に取り組んでいるのはこれなんです。まあ正直言って、気が遠くなる作業です。

 

私の(単語レベルにおける)発音の目標は、「知っているすべての単語について、音節で区切って、お手本レベルでの発音ができるようになること」なのです。

 

2. の「コーチング」については、私にとっては、まだまだこれからの技量です。

 

英語の発音って、「教えてもらってできるようになるもの」ではなくて、「自発的にやり方を工夫しながら練習を重ねること」が必要なものです。

 

「自発的な練習が必要」とはいえ、「一般論を教えるだけ」とか「違うところを指摘するだけ」ではダメだと思っています。それでは「できる人向け」になってしまうし、「 “英語っぽい” 発音どまり」の人が出てきてしまうと思うんです。そこで、1人ずつ、どうやったらできるようになるか、反応を見ながら、自分がやってきたことを参考にしながら、対応を提案していく必要があります。かなり難しいことですけど、それが「人生をかけたやりがい」だと思っています。

 

そして、やがて私の考えを参考にしてくれた良き指導者が現れて、日本人の英語発音教育が根底から変わっていくこと、それが私の夢なのです。