だんだん陽気が良くなり、コロナ対策も緩む方向であることも重なってか、人出が多くなったように思います。
それ自体は良いことなんですが、街ゆく人々の様子が、なんとも呑気な感じがして、どうにも気になってしまいました。
3年前の2020年3月、世界では、死者が急増して各地でロックダウンが行われる中、日本では呑気にお花見が行われていて、その様子が皮肉を込めた感じで海外で報道されていました。
あの時の日本の状況は、免疫学上、結果的には逆に良かったのではないか?という専門家もいるようですが、「世界情勢に疎い日本の有様」という面に関しては、「大丈夫か?」と言いたくなってしまいます。
あれから3年後、昨今の雰囲気が当時と似た面があって、なんとも言えない不安を覚えます。
コロナについては、弱毒化して心配のない段階になっているようで、それは、多くの人が指摘する通りだと思います。
では何が恐ろしいかというと、世界情勢においては、コロナ以外にも懸念事項が多数あるはずなのに、特に日本は危機的な状態だと思われるのに、何も気にしていない人が多いように思われることです。悪いことが起こる前の呑気さなのかも?と思うと背筋が凍る思いです。
日本は敗戦国でありながら、平和で豊かに過ごせてこれたことは奇跡的だと思います。今後は、これまでのような平和に戻ることは難しく、厳しい時代がやって来ることは間違いないと思っています。
今後起こり得るあらゆる事態に対して、私はどう対処していったら良いのか、時々考えてみたりするのですが、もはや想像力の及ばない次元の話であり、考えても塞ぎこんでしまうだけになってしまいます。
もっとも、先々が心配だからと言って、深刻な顔をして過ごすべきだと言っているのではありません。むしろ、明るく楽しんだ方が良いと思います。でも、単に「のほほん」としているだけではダメで、しっかりと、世界情勢と日本が置かれている立場を認識し、日本人としての強い意志を持って、「妙な誘導には騙されないぞ」という緊張感を持っていた方が良いと思うんです。そういう一人ひとりの「防御の構え」が、私たち一人ひとりにできる対抗策だと思っているので。
これは私の独りよがりの想いであり、今、幸せな人からしたら余計なお世話でしょう。でも、今日、街ゆく人々を見て、本当にこれで良いのかと心配になってしまったのです。
あと、有名人の意見につられるのは良くないと思います。「これまでの人生で考えてもみなかったような話」が突然出てきて「どうしよう」と迷っている時、有名人が突然、「自分の個人的な意見」を語り出す。こんなのは不自然だと思わないとダメだと思います。好きな有名人の話を娯楽のような感じで聞くだけなら良いのですが、健康や生命にも関わりかねないような事柄の判断を、「何らかの事情で突然語り出した人」の意見で左右されるのは、とても危険だという気がします。